ソロ部門日本一はEttoman!【過去イベントレビュー】JBC2017決勝大会

HUMAN BEATBOXの日本一を決める唯一の公式大会、Japan Beatbox Championship(以下、JBC)2017の決勝大会が、2017年11月26日川崎CLUB CITTA’で執り行われた。

2010年から開催を続け、8年目を迎えたJBCは今年大きな変革の年となった。
昨年まで全国4都市での開催を行っていた地方予選に、北海道、名古屋、沖縄の3都市を加え全国7都市で展開。
決勝大会の前日にも最終予選を設け、全9回、5ヶ月以上に渡った予選大会を経ての決勝大会開催となった。
更に、今大会から中学生以下限定のキッズバトルを導入し、予選大会では全国から約30名のキッズが参戦。
世界でも類を見ないコンテンツを正式部門に入れることでシーンへの先見性を示した。

当日はOPENと共にこの日を心待ちにしていたファンがメインフロアに続々と入場。
オープニングムービーでは三味線の生演奏をバックに、ファイナリスト一人一人の映像が映し出され、会場のボルテージは徐々に高まっていった。
審査員には国内からDance Artistの黄帝心仙人、Trackmaker / DJのXLII、そして海外審査員としてUSAからGene、シンガポール出身のDharniという、共に世界チャンプホルダーのGUEST JUDGEを招聘した。
ここにオーディエンスジャッジの1票を入れた計5票で、全国述べ400名以上のエントリー者から絞られたファイナリスト達の戦いが始まった。

 -負ければ即敗退の熾烈な戦い
ソロ部門BEST16の試合を皮切りにトーナメントバトルがスタート。
重低音、細かい刻み、トリッキーな技など、それぞれ色の違うスタイルでパフォーマンスが披露された。
オーディエンスからは何度も歓声が湧き、審査員もマイク1本で戦うファイナリスト達の姿に、大きく心を動かされている様子だった。
   

-キッズバトルの決勝戦は小学6年生同士の対決!
初代キッズチャンピオンの座を懸けて決勝のステージに上がったのはDOREとあきっちー。
準決勝でそれぞれsoLa、BEEを破り、堂々の決勝進出を果たした。

試合は、先攻のDOREが勇ましいステップと軽快なビートでいきなり空気を掴む。
オーディエンスにハンズアップを求めるなど、会場を巻き込みながらあきっちーに戦う姿勢を提示した。
一方のあきっちーは序盤からLowの利いたビートを繰り出し、大人顔負けの音圧で会場を揺らした。
後攻をとったあきっちーは冷静さを失わずに、DOREのビートに応戦しながらも、ドロップの分かりやすい構成で印象に残るパフォーマンス見せた。

初代王者を決めるに相応しいハイレベルとなった試合は審査員も苦渋の表情を浮かべていたが、優勝者決定の瞬間に手があがったのはあきっちー!!
優勝が決まった直後にセコンドに付いていた仲間たちが駆け寄り、惜しくも準優勝に終わったDOREとも固い握手と抱擁を交わした。
将来のビートボックスシーンを担うであろう、12歳のスタープレイヤーが誕生した瞬間だった。

-個性と個性のぶつかりあいで会場の盛り上がりは最高潮に
昨年大きな反響を呼んだタッグバトルは今年も大きな衝撃を与えた。
決勝戦に駒を進めたのは2016準優勝のSound Asklepiosと、今年が初出場ながら破竹の勢いで勝ち進んできたRhythmination。

「聴く映画」をコンセプトにしているSound Asklepiosは、まさにそのテーマに沿うように、限られた時間内で起承転結を感じさせるストーリーを表現し、会場を魅了した。
対するRhythminationはアグレッシブなステージングが特徴的だった。
yutoの固いビートとベースの上に乗ったりきが縦横無尽にステージを駆け回り、時には役割をスイッチさせるなど常に飽きさせないパフォーマンスを披露。
両タッグとも別の角度からのアプローチで審査の難しい判定となったが、見事なチームワークで会場のハートを掴んだRhythminationがタッグ部門の王座に輝いた!!

「優勝できると思っていた」と口にしたRhythminationは、その自信が伺える圧巻のステージを見せてくれた。
Sound Asklepiosは2年連続の準優勝となってしまったが、完成度の高いパフォーマンスに会場からは大きな拍手と歓声が送られた。

-主力を尽くした頂上決戦は延長戦で決着
そして最後のコンテンツとなったソロバトル決勝戦。
JBC2017、述べ400名を超える挑戦者の中、最後までステージに残ったのは東北予選優勝のEttomanと、九州予選優勝のBATACO。

この日、決勝戦までに3試合を消化してきた両者だったが、まだ気力は衰えていなかった。
それぞれの持ち味が生かされたパフォーマンスをここ一番で披露し、それに応えるように詰めかけたオーディエンスは大きく揺れた。
判定は票が割れて延長戦にもつれ込んだ。全てが決まる一戦に、JBC2017一番の注目が集まった。

既に疲労困憊のはずだったが、ここでギアをかけたのはEttomanだった。
立ち位置が変わり先攻に回ると、今までよりも更に勢いのあるビートを繰り出した。
BATACOもここまで使っていなかったルーティーンで応戦したが、最後は馬力で突き抜けたEttomanが見事2017年のソロ部門チャンピオンに輝いた!!

優勝が決まった瞬間は茫然としていたが、昨年チャンピオンのTATSUAKIも駆けつけて抱き合うとステージ上で勝利の涙を流した。
その興奮冷めやらぬまま表彰式が行われ、改めてあきっちー、Rhythmination、Ettomanのチャンピオン達が祝福された。

これで5ヶ月以上に渡って開催されてきたJBC2017の全日程が終了。
今年もマイクだけでつくられた名バトルの連続に、各業界の来場者や海外からの観戦者からも大きな歓声が上がっていた。
決勝大会までのストーリーや新コンテンツなど、様々な要素でチャレンジの姿勢が見えたJBC2017は、これからのビートボックスシーンに新しい風穴を開ける結果を残した大会だったと言っていいだろう。
また来年以降の発展を感じさせてくれる余韻を残しながら、Japan Beatbox Championship2017は無事に幕を下ろした。
  

Japan Beatbox Championship2017
開催日:2017.11.26(SAN)
会場:川崎CLUB CITTA’
住所:神奈川県川崎市川崎区小川町 5-7
電話:044-246-8888
OPEN:13:00
START:13:50
前売り¥4,000
当日¥5,000
※それぞれ別途1D代

【WINNER】
SOLO:Ettoman
KIDS:あきっちー
TAG:Rhythmination

【JUDGE】
Gene (USA)
Dharni (SINGAPOUR)
黄帝心仙人 (Dance Artist)
XLII (Trackmaker / DJ)
【DJ】
HIROKING
IKU
【MC】
KENSAKU