2019年5月19日(日)、福岡県の西新で、県内での開催はBoost最多となるBoost福岡大会が開催された。
今大会は過去にBoostでオーガナイズスタッフを経験したことのあるジャイノビ、kazukichi、Yu_yaNの3名が運営の半分以上を担当し、Boost運営本部はほぼチェックだけにまわるという「運営スタッフを育てるという目的の集大成」のような形で大会が執り行われた。
大会のバトルコンテンツは予選を取り入れたソロバトルの1つのみ。
今回は福岡でのラスト開催ということもあり、約50名のエントリーを集め大会を盛り上げた。
プレイヤーは九州地方のビートボクサーを始め、他の地方からも実力者が続々参戦。
予選ではジャッジ2名によるピックアップが行われ、狭き門をくぐり抜けた16名が本戦トーナメントに進出する形となった。
BEST16のバトルは一回戦から好カードの連続。
トーナメントの組み合わせはMCがその場をくじ引きを行い、名前を呼ばれたプレイヤーがステージに上がるというシステムが取られた。
完全ランダムの組み合わせの中、宮崎のSwitchと同じく宮崎の5Sが対決する師弟対決の実現や、同じ地元のライバル同士が対峙するなど、どのバトルも目が離せない試合展開が続いた。
激戦を勝ち抜いて決勝ステージに上がったのはBoost福岡vol.1でジャッジを務めたSwitchと、過去にBoost福岡大会で優勝を収めているSHiNJi。
Switchは一つ一つ確かな音で組み立てられたBEATを武器に、決勝戦でも持ち前のフローで勝負。
対するSHiNJiは前衛的なスキルを要所で見せ、ドロップで確実にポイントを積み重ねていった。
注目の判定は、3票のうち1票はSHiNJiに入ったものの、どちらか2票入らないと勝利にならないレギュレーションのもとドローに。
この日総勢50名が目指した頂点の座は延長戦で決定することとなった。
延長戦はエンドが変わり先攻はSHiNJi。
攻めの姿勢を変わらず貫き、引き出しの多さで飽きのこないBEATを披露した。
しかし後攻のSwitchがこの日一番気持ちの乗ったビートメイキングで会場を揺らす。
予選から戦ってきた全ての想いがフラシュバックするようなパフォーマンスで、オーディエンスとジャッジの心を一気に掴んだ。
Boost最後の福岡大会で優勝を飾ったのはSwitch!!
「バトルは生もの」とよく言われるように、その空間にハマる最後の1本が勝敗を分けた。
予め用意してきたルーティーンだけでなく、会場の雰囲気やその日のストーリーをBEATBOXというフィルターに通して表現したSwitchが、この日の勝者となった。
イベントは最後まで3人のオーガナイズスタッフが滞りない運営を務め、会場では参加者同士の交流も多く見られた。
4度目の開催を迎えたBoost福岡大会は大盛況のうちに終了。
Boostが目指していた理念の一つである「プレイヤー・オーガナイザーの育成」という部分で大きな結果を残し、大会は無事に幕を閉じた。
開催日:2019.5/19(SUN)
会場:西新MONOGRAM
エントリー費:¥2,500(1D別)
観戦: ¥1,500(1D別)
※小学生以下は1Dのみで入場可
【JUDGE】
秋
SiM
【WINNER】
Switch